アナリストによる、今買うべき優良株ベスト3（2024年4月）

1 ストーリーハイライト
2 1位マイクロソフト (NASDAQ:MSFT)
3 ウォール街の見方は？
4 2位 JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー (NYSE:JPM)
5 JPモルガン株の見通しは？
6 3位シグナ・グループ (NYSE:CI)
7 ウォール街の見方は？
8 終わりに

ストーリーハイライト

魅力的な優良株でポートフォリオの分散化を狙う投資家は、ここでご紹介する3銘柄をご検討ください。

ウォール街のアナリストによる、2024年4月に買うべき米国優良株ベスト3です。優良株（ブルーチップ銘柄）とは、実績のあるビジネスモデルを持ち、経済状況に左右されない安定した業績に裏付けられた、非常に大規模な有力企業を指します。これらの企業は、一般的に強固な財務基盤を持ち、配当を支払ってきた実績があり、投資の魅力を高めています。

インフレが一定程度まで低下すると予想され、米連邦準備制度理事会（FRB）が利下げに踏み切る見通しであることから、米国経済は今年も堅調に推移すると思われます。投資家は株式市場にさらなるチャンスを求めるでしょう。優良株投資は、配当収入と株価上昇によるポートフォリオの分散化に最適です。さらに、アナリストは以下の3つの優良株を高く評価しており、検討する価値があります。

1位マイクロソフト (NASDAQ:MSFT)

マイクロソフトは現在、世界最大の時価総額約2兆9,800億ドルを誇り、すべての主要テクノロジーおよび人工知能（AI）企業を凌駕しています。マイクロソフトはAIの波に大きく乗り、OpenAIのChatGPTで生成AI分野に大きく投資した最初のテック企業です。

そしてマイクロソフトは、Azureクラウドインフラ、Edgeブラウザ、Microsoft Office Suite、Microsoft 365のCoPilotなど、ほぼすべての製品に生成AIを統合しています。

配当および株価上昇で株主に堅実なリターンをもたらす

マイクロソフトはまた、1株当たり0.75ドルの通常四半期配当を支払っており、配当利回りは0.69%です。過去1年間で、マイクロソフト株は42.3%上昇し、株主に堅実なリターンをもたらしています。

重要なのは、4月25日に2024年度第3四半期（2024年1-3月期）決算発表が目前に迫っていることです。ウォール街は、売上高608.3億ドル、調整後1株当たり利益（EPS）2.81ドルを予想しています。マイクロソフトは過去8四半期中7四半期連続でアナリスト予想を上回っています。

経済が回復基調にある中、アナリストはAzure、クラウド、ゲーム分野で大きな可能性があると見ており、マイクロソフトへの期待は高いです。同社は4月22日、ITサービス企業のコグニザント（NASDAQ:CTSH）との提携を発表し、企業における生成AI採用を加速させるとしています。

ウォール街の見方は？

TipRanksによれば、マイクロソフト株の過去３カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が32人、「中立」が１人、「売り」が１人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の477.41ドルは、今後12カ月で19.1%の上値余地を示唆しています。

2位 JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー (NYSE:JPM)

JPモルガンは、個人および企業向けに商業銀行業務、投資銀行、資産運用サービスを提供する総合銀行です。米国最大の銀行で、2023年の金融不安の際に注目を集めました。当時破綻したファースト・リパブリックの数十億ドル相当の資産を大幅なディスカウントで買い取り、ウェルス・マネジメント分野でさらに有利なポジションを獲得しました。

株価は過去1年間で約35％上昇

興味深いことに、JPモルガンは2024年第1四半期決算発表では投資家の期待に応えることができませんでした。収入、利益ともコンセンサス予想を上回りましたが、投資家はガイダンスの引き上げを求めており、JPモルガンはそれに応えることができませんでした。それでも株価は過去1年間で34.6%上昇しています。JPモルガンは過去8四半期のうち6四半期でコンセンサス予想を上回っています。

JPモルガンは、マクロ的な逆風が正常化するにつれて、長期的にはアウトパフォームすると見込まれています。また、1株当たり1.15ドルの四半期配当を出しており、2.24％という平均以上の配当利回りを誇っています。

JPモルガン株の見通しは？

TipRanksによれば、JPモルガン株のコンセンサス評価は「強気買い」です。これは、過去３カ月間のアナリストレーティングである、「買い」18人、「中立」5人に基づいています。平均目標株価の209.70ドルは、今後12カ月で10.7%の上値余地を示唆しています。

3位シグナ・グループ (NYSE:CI)

シグナ・グループは、メディケア（高齢者向け医療保険）、メディケイド（低所得者向け医療保険）、健康保険、生命保険、傷害保険、薬局サービスを、米国および一部の海外市場で提供するグローバル・ヘルスケア企業です。同社は200年以上にわたる保険業界の経験があり、米国政府の医療保険に重点を置いた最も優れた優良株の一つとなっています。シグナの事業の性質上、マクロ経済的要因の影響を受けにくくなっています。