アナリストによる、今買うべき配当株ベスト3（2024年4月）

1 ストーリーハイライト
2 1位 MFAファイナンシャル (MFA Financial, Inc., NYSE:MFA)
3 ウォール街の見方は？
4 2位フロントライン (Frontline Plc, NYSE:FRO)
5 フロントライン株の目標株価は？
6 3位エナジー・トランスファーLP (Energy Transfer LP, NYSE:ET)
7 ウォール街の見方は？
8 結論

ストーリーハイライト

ウォール街のアナリストによる、2024年4月に買うべき配当株ベスト3です。配当株への投資は、不労所得を得る最良の方法の一つです。定期的な収入が必要な投資家にとって、配当株は適切な選択です。さらに、配当株は比較的リスクが低く、リターンが高めであるため、ポートフォリオの分散化にも適しています。

TipRanksの株式比較ツールを使い、平均以上の配当利回りを提供し、アナリストからも「強気買い」のコンセンサス評価を得ている3銘柄を特定しました。さらに、これら銘柄の平均目標株価は、今後12カ月で10％以上の上値余地を示唆しています。

1位 MFAファイナンシャル (MFA Financial, Inc., NYSE:MFA)

MFAファイナンシャルは、住宅ローン担保証券や住宅ローン債権など、住宅ローン資産へのレバレッジ投資を行う米国籍の不動産投資信託（REIT）です。REITとして、MFAは課税所得の90％を投資家に配当することが義務付けられています。

MFAファイナンシャルは四半期ごとに0.35ドルの配当を行っており、配当利回りは12.27％と堅調です。直近の配当は2024年4月30日に支払われます。

2023年は金利環境の変動が激しかったため、同社の貸倒引当金控除後の純金利収入は前年同期比で6.2%減少しました。一方、1 株当たり利益（EPS）は、2022 年の 2.57 ドルの大幅な純損失から0.46ドルに改善しました。2023年の投資家に対する総リターンは30.7％に達しました。

ウォール街の見方は？

TipRanksによれば、MFAファイナンシャルの過去３カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が３人、「中立」が１人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標価格の12.13ドルは、今後12カ月で11.9%の上値余地を示唆しています。過去1年間では7.3%上昇しました。

2位フロントライン (Frontline Plc, NYSE:FRO)

フロントラインは世界第4位の石油タンカー海運会社で、キプロスを本拠としています。VLCC、Suezmax、LR2/Aframaxを含む76隻の巨大かつ最新鋭のタンカーを擁し、世界各地に原油と精製品を輸送しています。古い船舶を定期的に廃棄し、新造船と入れ替えることで、高い輸送効率を維持しています。

フロントラインの配当政策はユニークで、四半期配当を調整後EPSと同等かそれに近い額にすることを目指しています。そのため、1株当たりの配当額は変動します。

直近の配当は1株当たり0.37ドルで、3月27日に支払われました。配当利回りは9.07%と高水準でした。

2023年の売上高と営業利益は27%増、調整後EPSは65.4%増と大幅に伸び2.63ドルでした。従って、フロントラインは2023年通年では1株当たり2.17ドルの配当を支払いました。

フロントライン株の目標株価は？

TipRanksによれば、フロントライン株の過去３カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が4人、「中立」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価は28.62ドルで、今後12カ月で17%の上値余地を示唆しています。株価は過去1年間で61.5%上昇しています。

3位エナジー・トランスファーLP (Energy Transfer LP, NYSE:ET)

テキサス州に本拠を置くエナジー・トランスファーは、ミッドストリーム（中流部門）エネルギー分野で最大手の一社です。同社は、天然ガス、原油、精製品、液化天然ガス（LNG）などの輸送、貯蔵を行っています。2023年11月3日、同社はクレストウッド・エクイティー・パートナーズLPとの合併を完了し、そのバリューチェーンを有望な盆地に拡大しています。

エナジー・トランスファーは、2024年2月20日に1株当たり0.315ドルの直近四半期配当を支払いました。年換算の配当利回りは7.92％と高くなっています。2023年通年の配当総額は1.245ドルで、2022年の1.00ドルから増加しています。

業績面では、2023年通年の売上高は前年比12.6%減、EPSは前年の1.40ドルから1.09ドルに減少しました。