ストーリーハイライト
コストコ(NASDAQ:COST)とルルレモン(NASDAQ:LULU)は、最近の堅調な四半期決算発表を受け、急伸している注目の消費関連株です。ウォール街は、両銘柄が成長の視野を広げていることから、好調な状況が今後も続くと見ています。
コストコとルルレモンは、昨年大幅に上昇した傑出したパフォーマーです。この1年で株価はそれぞれ約40%、53%上昇しましたが、今年も大幅な上昇を記録できるでしょうか。両社は最近の四半期決算で投資家に感銘を与えたため、ここ数カ月でバリュエーションはかなり上昇しています。
そこで、TipRanksの比較ツールで、この2銘柄に関するアナリストによる今年の評価を確認してみます。
コストコ (NASDAQ:COST)
コストコは、ウォーレン・バフェット氏の右腕で著名投資家の故チャーリー・マンガー氏が過去に何度も称賛した大型小売企業で、会員制倉庫型店舗を世界展開しています。そして、マンガー氏が同社の大ファンだった理由を理解するのは難しいことではありません。インフレやその他の経済的逆風が吹き荒れる中、コストコは消費者にとって数ドルを節約するための場所であるだけでなく、「宝探し」のかゆいところに手が届くエキサイティングな場所でもあります。
さらに、コストコの経営は驚くほどうまくいっており、マンガー氏はかつて「アメリカの他のすべての企業がコストコのようにうまくいっていればいいのに」と語ったほどです。
低価格必需品と高額の一般消費財をシームレスに融合
コストコへ行き、消費者によっては、必需品である食料品と一緒に、新しい高額の一般消費財にも関心を示すかもしれません。例えば、ピーナッツバターを大量に買いにコストコへ行ったとしましょう。あなたは金の延べ棒や、もしかしたら巨大なテディベアのぬいぐるみを持って出て行くかもしれません。日常の低価格必需品と高額の一般消費財をシームレスに融合させる能力によって、コストコはあらゆる経済状況で勝利を収める準備ができています。
中国進出でも成功
また、コストコは中国進出で早くも成功を収めており、コストコ株の高騰は今後も続くと思わせる理由がたくさんあります。報道によれば、中国本土の消費者はコストコ1号店を大歓迎しているとのことでした。コストコの店舗での人だかりはすさまじく、混雑対策が必要なほどでした。
結局のところ、中国の消費者はアメリカ人やカナダ人と同じようにコストコでの買い物が大好きです。中国市場には大きな伸びしろがあり、政府の景気刺激策によって中国経済が回復する可能性もあります。
コストコ株は、実績株価収益率(PER)が46.9倍で割高に見えますが、成長志向の投資家にとってはかなり良いディールになると考えられます。コストコは、中国市場で大きく成長する見込みがあるほか、小売業界全体で最も称賛に値する経営者を抱えています。
コストコ株の目標株価は?
TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が21人、「中立」が7人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の683.93ドルは、今後12カ月で0.4%の下値余地を示唆しています。
ルルレモン (NASDAQ:LULU)
ヨガウェア・メーカーのルルレモンは、最近売上高予想を上方修正しており、同社のような一流アパレル企業の目には、消費者は健在のように映ります。しかし、消費者は特定のブランドに引き寄せられ、他のブランドから離れており、すべてのアパレル企業が最近の四半期決算で好調なわけではありません。そして多くのアナリストはルルレモンに強気です。
多くのナイキ(NASDAQ:NKE)の顧客が、新たなスポーツウェアを得るためにルルレモンの店舗に行くことを想像するのは難しいことではありません。消費者は、かなり低い割引だけにもかかわらず、高価なルルレモンの商品を買います。景気後退がすぐそこまで来ているとの懸念にもかかわらず、消費者はルルレモンのアイテムを買い続けています。
ソーシャルメディアを多用したマーケティング戦略が奏功
2023年には、ヨガウェアを求める消費者は、ルルレモンより安価な代替品に買い換えるだろうと見る人もいました。より手頃な類似品への買い替えは、近年、食料品でよく見られるテーマです。しかし、アパレル業界の状況は、ルルレモンに有利にシフトしているようです。同社のソーシャルメディアを多用した独自のマーケティング戦略が奏功しています。
ルルレモンは、すべてのことをうまくやり続けているので、消費者心理の回復は、同社の好業績へのさらなる追い風になるとみられます。さらに最近、ルルレモンは中国市場にも浸透しつつあるため、さらなる株価上昇の下支えになるでしょう。
ルルレモン株の目標株価は?
過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が21人、「中立」が5人、「売り」が1人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価の525.00ドルは、今後12カ月で10.7%の上値余地を示唆しています。
結論
コストコとルルレモンは、まだ多くの成長余地を残している素晴らしい小売企業です。また、両社とも、中国市場で事業を拡大しつつあるため、今後同国経済が回復すれば、両社の株価への追い風になるとみられます。アナリストは現在、今後1年間の両社の株価については、ルルレモンについてより高い上昇率(10.7%)を予想しています。
本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、COST, LULU: 2 Standout Stocks That Could Gain in 2024原文の翻訳を中心にまとめています。
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