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2023年の米国株アナリスト・トップ5:TipRanks調べ

ストーリーハイライト

2023年の米国の主要株価指数は、AI(人工知能)に対する熱狂と経済の底堅さにより大幅に上昇しました。株価が上昇トレンドにある中、TipRanksによる2023年のアナリスト・トップ5を特定しました。

2023年の米国株式市場は、マクロ的な逆風にもかかわらず、当初の悲観的な予想を覆しました。潜在的な景気後退懸念が後退し、主要株価指数は顕著に上昇しました。目立ったのは、人工知能(AI)技術に対する投資家の熱狂です。AIテクノロジーは、大手テック企業の株価上昇に極めて重要な役割を果たしました。投資家がよりリスクの高い資産への投資意欲を高める中、ウォール街の一流アナリストは高い成功率(予想が実際に当たった割合)を示し、大きなリターンを創出しました。

このような背景のもと、TipRanksのエキスパート・センター・ツールを使って、銘柄選択で大きなリターンをもたらし、ライバルを凌駕した2023年の米国アナリスト・トップ5を特定しました。このランキングは、アナリストが推奨銘柄に基づいてリターンを生成する能力を示しています。TipRanksは、ウォール街のアナリストが提示した各レーティングを分析し、アルゴリズムが各レーティングの統計的重要性、平均リターン、アナリストの全体的な成功率を評価しました。

2023年の米国株アナリスト・トップ5

第1位 ブレント・ティル(Brent Thill)- ジェフリーズ

ジェフリーズのブレント・ティル氏がトップです。2023年の成功率は75%でした。彼が最も奏功したレーティングは、テクノロジーとソーシャルメディアの大手、メタ・プラットフォームズ(NASDAQ:META)です。2023年1月9日から2023年4月9日までで、彼のメタ株への「買い」コールは66.9%の大きなリターンを創出しました。

第2位 スティーブン・キム(Stephen Kim) – エバコアISI

エバコアISIのスティーブン・キム氏が第2位で、成功率は92.9%です。キム氏の一番の推奨は、米国の大手住宅建設会社のDRホートンでした。2023年10月10日から今日までで、DRホートンの購入推奨を通じて、46.9%のリターンを生成しました。

第3位 シャウル・エヤル(Shaul Eyal) – TDコーウェン

第3位はTDコーウェンのシャウル・エヤル氏で、成功率は77.8%です。彼の最高のレーティングは、AIベースのセキュリティソリューションを提供するエボルブ・テクノロジーズ (NASDAQ:EVLV) でした。2023年3月2日から2023年6月2日にかけて、彼の「買い」レーティングは、96%という素晴らしいリターンを創出しました。

第4位 マシュー・ヘドバーグ(Matthew Hedberg) – RBCキャピタル

第4位はRBCキャピタルのマシュー・ヘドバーグ氏で、全体的な成功率は67.4%です。ヘドバーグ氏の最も優れた推奨銘柄は、ソフトウェアを効率的に開発・管理するプラットフォームを提供するギットラボ (NASDAQ:GTLB)でした。同氏の「買い」レーティングは、2023年5月4日から2023年8月4日までで77.6%のリターンを生成しました。

第5位 ジョン・トダロ(John Todaro) – ニーダム

ニーダムのジョン・トダロ氏が第5位で、総合成功率は86.4%です。彼のトップ推奨は、米国でビットコインマイニング(採掘)データセンターを展開しているテクノロジー企業、サイファー・マイニング (NASDAQ:CIFR) でした。サイファー株への「買い」コールを通じて、2023年2月21日から2023年5月21日までで45.4%の堅実なリターンを生成しました。

終わりに

不透明なマクロ経済動向にもかかわらず、これらのトップアナリストは銘柄選択から大きなリターンを創出しました。このように、トップアナリストの推奨銘柄を把握することは、個人投資家が広範な市場をアウトパフォームするのに役立つ可能性があります。投資家は、トップエキスパートの推奨銘柄を蓄積するTipRanksのプラットフォームを活用することで、十分な情報に基づいた投資判断を行い、投資リターンを最適化できるとみられます。

免責事項

ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Top 5 U.S. Analysts of 2023, According to TipRanks原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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