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アナリストが注目する「配当貴族」のシェブロン:堅実な上値余地も

ストーリーハイライト

「配当貴族(25年以上連続で増配している企業)」である、米石油大手のシェブロンは、36年連続増配という素晴らしい実績を誇ります。また、ウォール街のアナリストは、今後12カ月間で20%以上の上値余地があると見ています。

シェブロンの配当利回りは4.05%で、セクター平均の3.75%を上回っています。

シェブロン株が検討に値する理由

エネルギーセクターは、商品価格が需給の影響を受けて変動し続けるため、景気循環傾向が高いことで知られています。しかし、シェブロンは分散された事業展開に支えられ、安定したキャッシュフローを創出しています。

さらに、シェブロンは、同業のヘス(HES)の買収により、南米ガイアナにおける生産を強化する計画を発表しました。UBSのアナリスト、Josh Silverstein氏は、ヘスの買収とテンギズシェブロイル(シェブロン、エクソンモービル(XOM)などが参加しているカザフスタンの石油開発合弁会社)事業について楽観的な見方をしていることは特筆に値します。

同氏はシェブロン株の「買い」レーティングを維持し、目標株価の185ドルは今後12カ月で24%の上値余地を示唆しています。

シェブロン は「買い」か「売り」か?

過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が12人、「中立」が6人で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価の179.59ドルは、今後12カ月で20.4%の上値余地を示唆しています。過去1年間で、同社株は約11%下落しています。

結論

シェブロンの信頼性の高い配当の歴史と有望な成長見通しにより、同社はエネルギーセクター内における安定性と長期的な価値を求めるインカム(配当収入)重視の投資家にとって魅力的な選択肢であると思われます。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Chevron (NYSE:CVX): A Dividend Aristocrat Stock with Solid Upside Potential原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
米国株投資の銘柄分析はTipRanks
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