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仮想通貨関連株のコインベースとライオット:どちらが買いか?

ストーリーハイライト

ビットコインは今年急騰し、コインベースやライオット・プラットフォームズのような仮想通貨関連株も共に急騰しました。しかし、この2つの銘柄を詳しく見てみると、どちらが勝者であるかが明らかです。

この記事では、TipRanksの比較ツールを使って、コインベース (NASDAQ:COIN) と ライオット・プラットフォームズ (NASDAQ:RIOT) の2つの仮想通貨関連銘柄を評価し、どちらが優れているかを判断しました。詳しく見ると、アナリストは、コインベースに弱気、ライオット・プラットフォームズには強気の見方を示唆しています。

仮想通貨交換プラットフォーム vs. ビットコイン・マイニング

コインベースは取引高で米国最大の仮想通貨交換プラットフォームを運営しており、一方、ライオット・プラットフォームズはビットコイン・マイニング(採掘)およびデジタルインフラ企業です。

コインベースの株価は過去3カ月で66%上昇しており、年初来では307%も上昇しています。ライオット・プラットフォームズの株価は、過去3カ月で35%の上昇し、年初来で338%上昇しています。

コインベースとライオット・プラットフォームズの同様の株価上昇率は、両社がいかにビットコイン(BTC-USD)と連動しているかを示しています。ビットコインは過去3カ月で67%上昇しており、コインベースの過去3カ月の上昇率とほぼ同じです。なお、ビットコインは年初来で164%上昇しています。

コインベース (NASDAQ:COIN)

コインベースの株価は52週高値からやや戻しましたが、買われ過ぎの領域にとどまっています。コインベースは、インサイダーやこれまで仮想通貨強気派だった著名投資家の売り圧力に直面しており、弱気な見方が適切であることを示唆しています。

自動売却取引とキャシー・ウッド氏などの売り

コインベースのインサイダー取引について重要なことは、これらの売りのほとんどが自動売却取引であることです。インサイダーは、あらかじめ設定した取引計画の一環として、自社株を自動的に売却する価格を設定することがよくあります。したがって、自動売却が多いということは、インサイダーがコインベースの株価が現在の水準からそれ以上上昇することを期待していないことを示唆しています。

さらに、長年の仮想通貨強気派であるアーク・インベストメントのキャシー・ウッド氏は、最近コインベース株を手放しており、12月6日にさらに2,430万ドル相当の株を売却したことで、インサイダーによる売り圧力に拍車をかけています。

コインベース株の目標株価は?

過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が7人、「中立」が6人、「売り」が7人で、コンセンサス評価は「中立」です。平均目標株価は95.78ドルで、今後12カ月で29.7%の下値余地を示唆しています。

ライオット・プラットフォームズ (NASDAQ:RIOT)

コインベースは確かにビットコインの価格変動に関連していますが、ライオット・プラットフォームズは、ビットコインの採掘業者として、さらに密接に関連しています。実際、ライオット・プラットフォームズのビジネスモデルは、仮想通貨取引所というよりもむしろ採掘業者として、株価にさらなるポジティブなカタリストを提供しています。したがって、強気の見方が適切かもしれません。

ライオット・プラットフォームズは最近、エキサイティングなニュースを報告しています。11月の生産とオペレーションのアップデートでは、同社の将来に対する真の期待が明らかになりました。ライオット・プラットフォームズは、11月には1日当たり18.4ビットコインを生産したと発表しました。これは、10月の14.8、前年同月の17.4を上回っています。

ビットコイン半減イベントの恩恵を享受へ

今後、ビットコインの次の半減イベントが2024年に予想されており、マイナー(採掘者)への支払いは半減します。過去3回の半減イベントでは、需給バランスの急激な変化によりビットコイン価格が急騰しました。

次の半減イベントに向けて、ライオット・プラットフォームズはより多くのマイナーを配備し続けており、11月のリグ(マイニングのための高性能GPUなどの装置)数は前月比6%増、前年同月比56%増となっています。したがって、同社は、特に、より多くのマイナーを配置し続けることで、その半減イベントから多大な恩恵を受けることができるように十分に位置しているようです。

残念ながら、より多くのマイナーをオンライン化し、消耗したマイナーを交換することに関連するコストが非常に高いです。その結果、ライオット・プラットフォームは利益を上げていません。一般的にアナリストは、同社が2024年に最終赤字を計上し、2025年に1億6000万ドルの利益を生み出すと予想しているようです。

それが実現すれば、ライオット・プラットフォームズの株価は急騰する可能性が高いです。同社の純利益率は、2021年の-7.2%から2022年の-196.6%へと劇的に悪化したものの、過去12カ月で-110.2%まで改善しています。このため、ライオット・プラットフォームズの財務状況の悪化には注意が必要ですが、今のところ、ビットコインの半減により、2024年には株価がさらに上昇する可能性が高そうです。実際、株価は過去5年間で773%上昇しており、極端な変動に耐えられる投資家にとっては長期的な上昇要因であるでしょう。

ライオット・プラットフォームズ株の目標株価は?

過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が7人、「中立」がなく、「売り」が1人で、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価は16.01ドルで、今後12カ月で8.47%の上値余地を示唆しています。

結論:コインベースに弱気、ライオットに強気

コインベースとライオット・プラットフォームズは、共に今年のビットコイン価格高騰の恩恵を受けていますが、両者のビジネスモデルやその他の要因の違いから、少なくとも現時点において勝者は明らかです。コインベースは残念ながら、インサイダーと少なくとも1人の長期的な仮想通貨強気派からの大きな売り圧力に直面しています。

一方、ライオット・プラットフォームズには、今後のビットコイン半減イベント、着実に増加するマイナーの数、優れた11月の運用報告書など、十分ポジティブなカタリストがあります。

免責事項

ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、COIN vs. RIOT: Which Crypto Stock is the Better Buy?原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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