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トップアナリストが語る、ウーバー株を買うべき3つの理由

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今年はAIが話題となり、テック業界にとって素晴らしい1年となりましたが、すべてのテック銘柄の株価がAIによって上昇したわけではありません。その好例が、ライドシェア・フードデリバリー大手のウーバー・テクノロジーズ(NYSE:UBER)です。

ウーバーの株価は、利益率の改善とフリーキャッシュフローの顕著な増加を市場が評価し、年初来で126%上昇しています。また、月間アクティブ・ユーザー数が増加し、予約件数が大きく伸びています。

さらにこのほど、ウーバー株は、12月18日からS&P500指数の構成銘柄に加わることが発表されました。これにより、インデックスファンドはウーバー株をポートフォリオに入れる必要があるので、追い風になります。

強気スタンス維持する上でポジティブな要素続く

BTIGのアナリスト、Jake Fuller氏は、投資家がウーバー株に対する強気スタンスを維持する上で、ポジティブな要素が続いていることを指摘しています。

第一は、ブルームバーグが発表した米国の消費者データによれば、ライドシェアおよびデリバリーにおける四半期累計の予約件数の伸びが、安定的に推移しています。いずれの場合も、11月のデータは10月よりも好調で、Fuller氏は予約件数が前四半期比で「増加傾向にある」と見ています。

第二に、米国におけるライドシェアとデリバリーの競争が「比較的穏やかなまま」であることです。データによると、今年初めに運賃を引き下げて以来、ウーバーのライバルであるリフトはシェアを回復していますが、第3四半期から第4四半期にかけては、「わずかに減少傾向にある」とFuller氏は見ています。一方、デリバリーカテゴリーにおけるウーバーのシェアは20%台半ばで安定しているとみられ、セグメントリーダーのドアダッシュは最大65%のシェアを維持しています。

これらのトレンドに見られるウーバーの継続的な強さにより、Fuller氏は2024年の売上高予測を、1,590億ドルから1,600億ドルに引き上げました。

Fuller氏は、「買い」レーティングを継続し、目標株価を60ドルから70ドルに引き上げ、今後12カ月で22%の上昇可能性を見込んでいます。

目標株価引き上げで3つのポイント

目標株価引き上げの理由について、Fuller氏は次の3点を挙げています。「第一に、当社調査に基づく売上高成長への確信の高まりです。第二に、長期予想の上昇傾向です。2026年のEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)が最大100億ドル、GAAP(米国会計基準)ベースの純利益が最大60億ドルと予測されています。第三として、ドライバーの地位問題決着には程遠いものの、ニューヨーク州検事総長との最近の合意により、同州における問題(賃金や待遇等)が解決し、潜在的な前例となる可能性があることです」

TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、32人のアナリスト全員が「買い」を付けており、コンセンサス評価は「強気買い」です。平均目標株価の62.44ドルは、今後12カ月で約9%の上値余地を示唆しています。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、3 Reasons to Buy Uber Stock, According to BTIG原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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