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アナリスト、エレクトロニック・アーツ株に強気:FIFA抜きでもゲーム「FC24」は順調

ストーリーハイライト

米国のゲームソフト大手、エレクトロニック・アーツ(NASDAQ:EA)の株価は、「FC 24(EAのトップサッカーゲーム)」がFIFA(国際サッカー連盟)のライセンスなしでも好発進したことを受けて大きく上昇しています。同社はゲームタイトルに 「FIFA」の文字がなくてもうまくいっていることを証明し、一般的なタイトルを冠したことに関する多くの懸念を払拭しました。

エレクトロニック・アーツの人気サッカーゲームは、これまで「FIFA」シリーズでしたが、FIFAがライセンス料を2倍に引き上げたことで、同社はそれだけのライセンス料が効果に見合うものか検討しました。そして、4年間で10億ドル(約1,500億円)以上のFIFAライセンスを更新しないという選択をしたことで、かなり大きなリスクを背負いました。FIFAブランドは、世界のサッカー市場において大きな存在です。それでも、10億ドルはかなりの金額であり、そのお金はゲームをさらに良くするための開発、たとえばAIのさらなる導入に回すことができるでしょう。

エレクトロニック・アーツがこれからホリデーシーズンと新年を迎えるにあたり、本当に問われるのは、同社が最近の発売初期の成功に乗り続けられるかどうかということでしょう。ウォール街のアナリストの多くは、同社が複数年にわたる統合チャネルの高度化を進めていることから、その可能性があると考えています。エレクトロニック・アーツの株価がブレイクアウトするかどうかを判断するのは時期尚早ですが、そのバリュエーションと同社の堅調な第2四半期決算の数字から、アナリストは強気です。

結局、エレクトロニック・アーツにFIFAは不要か

確かに、今FIFAライセンスを更新しないのは、エレクトロニック・アーツとしては賢い行動に見えます。ユーザーは、FIFAという伝説的なタイトルがなくても、ゲームを手に取ることを望んでいます。エレクトロニック・アーツがゲームを改善し続け、適切な評価を生み出し続ける限り、このタイトルがこの先何年もエレクトロニック・アーツの稼ぎ頭であり続けることは間違いないでしょう。

「FC 24」は、発売からわずか4週間で1,450万以上のアクティブアカウントを獲得したと報じられています。この堅調な数字は、経営陣に、直近の第2四半期(7-9月期)の純売上高18億2,000万ドルを上回る、22億5,000万ドル~24億5,000万ドルの第3四半期の純売上高ガイダンスを提示する十分な自信を与えたと思われます。

バンク・オブ・アメリカのアナリスト、Omar Dessouky氏は、FC24タイトルの初期の実績に感銘を受けました。彼はバリュエーションも評価しており、現在の株価水準は5年ぶりの低水準に近いと指摘しています。

問われるスポーツリーグのライセンスの価値

本稿執筆時点では、エレクトロニック・アーツ株はPER(株価収益率)36.2倍で取引されており、エレクトロニック・ゲーム&マルチメディア業界平均の33.4倍をわずかに上回った水準です。

FC 24は、ホリデーシーズンに向けてエレクトロニック・アーツ株を刺激するスポーツタイトルのひとつです。また、FC24が好調な数字を記録し続ければ、スポーツリーグのライセンスの価値が問われることになるかもしれません。

アナリストによると、エレクトロニック・アーツ株は「買い」?

TipRanksによれば、過去3カ月間のアナリストレーティングは、「買い」が10人、「中立」が5人です。平均目標株価は146.47ドルで、今後12カ月で10.3%の上値余地を示唆しています。アナリストの目標株価のレンジは、安値130.00ドルから高値162.00ドルです。

結論

結局、FC24はFIFAを必要としていないようです。むしろ、FIFAタイトルの廃止は、サッカーゲーム拡大のカタリストになり、シリーズ最大の出足となるかもしれません。今後、エレクトロニック・アーツが、FIFA時代よりもFC時代の方が、ユーザーが望むものを提供するためにゲームに再投資する財務的柔軟性が高まれば、さらに有利になるかもしれません。

バンク・オブ・アメリカのDessouky氏は、エレクトロニック・アーツの目標株価を150.00ドルとしており、14.2%の上値余地があると見ています。マクロ的な逆風が重くのしかかっているとはいえ、好調なスポーツタイトルの成功に乗る同社にとって、ホリデーシーズンは明るいものになるかもしれません。

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ディスクロージャー

本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、EA Stock (NASDAQ:EA) is Doing Fine Without FIFA. Analysts Remain Bullish原文の翻訳を中心にまとめています。

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この記事のライター
金融コンテンツ・エディター兼翻訳者。 米国株など米国金融市場を中心に金融関連コンテンツの翻訳・作成にこれまで従事。 日本経済新聞社英文編集部門勤務を経て、約20年にわたり外資系金融機関などで金融関連コンテンツの翻訳・編集業務およびマーケティングサポートを担当。 米国の個人投資家向け金融メディア「モトリーフール」の日本語サイト(今は撤退)で、翻訳・編集業務を担当した経験もあり。 日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)
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