ストーリーハイライト
来週木曜日(11月2日)に、アップル(NASDAQ:AAPL)の2023年度第4四半期(7-9月期)決算が発表されます。MonnessのBrian White氏は、ウォール街専門家の上位1%にランクされる5つ星アナリストで、決算発表を前に投資家は、「ポートフォリオ全体に逆風が吹く」ことを想定しておくべきだと考えています。
「悪質なインフレに悩まされている下降気味の経済、Huaweiの増勢、アップデートのみの新しいiPhoneファミリー、および成熟しつつあるスマートフォン市場の組み合わせは、iPhoneの見通しを暗くしています」とWhite氏は述べています。
iPhone 15の一斉発売が追い風に
それにもかかわらず、昨年の場合、iPhone 14の3モデルのみが9月中旬に発売され、iPhone 14 Plusが10月7日に発売されたことに対して、iPhone 15のラインナップを構成する4モデルすべてが第4四半期の同じ日(9月22日)に発売されたという事実は、White氏が「今年のiPhone展開のペースから、第4四半期の売上高に追い風が吹く」と予想しています。
そのため、第4四半期のiPhone売上高は前年同期比2%増の434億1,000万ドルになるとWhite氏は予想しており、第3四半期の2%減よりは改善するものの、前年同期の10%増よりは低いとみられます。
とはいえ、White氏はアップルの「高品質で美しい、業界をリードするスマートフォン」を称賛する一方で、不安定なマクロ環境と「成熟したスマホ市場」を考慮すると、iPhone 15のサイクルは刺激に欠けるものになると見ています。第4四半期について、Mac(23%減)とiPad(10%減)の売上高は前年同期比で減少しますが、サービス部門の売上高は前年同期比15%増の220億6,000万ドルとなり、多少は相殺されるとWhite氏は見ています。
コンセンサスを上回るWhite氏の予想
それでも、White氏の予想はコンセンサスを上回っています。第4四半期の売上高を前年同期比0.4%増の905億ドルと予想しており、ウォール街予想の892億5,000万ドルを若干上回っています。利益面(EPS)では、コンセンサス予想の1.39ドルに対し、1.44ドルを予想しています。
逆風が予想されるものの、White氏の総合的な見方はポジティブで、208ドルの目標株価とともに「買い」レーティングを継続しています。
他のアナリストのアップルに対するレーティングは、過去3カ月で21件の「買い」と9件の「中立」で、コンセンサス評価は「中程度の買い」です。平均目標株価が205.30ドルで、株価は今後1年間で約19%の上値余地を示唆しています。
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本記事は株式投資分析ツールTipRanksの許可を得て、Apple set to report earnings next week — Here’s what Wall Street expects原文の翻訳を中心にまとめています。
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