4月5日 23時台には最高値651万円台まで上昇
まずは、ビットコインを取り巻く内外の社会情勢や経済動向がどうなっているか、主な話題を拾ってみた。
東京株式市場
4月5日の東京株式市場は、日経平均株価は、対前日比235円25銭高の3万89円25銭で取引を引けた。
東証1部の売買高概算は9億7236万株、売買代金概算は2兆953億9000万円。値上がりした銘柄数は1494銘柄(68.21%)、値下がりした銘柄数は624銘柄(28.49%)、株価が変わらずの銘柄数は72銘柄(3.28%)であった。
バフェット氏のバークシャーが円建て社債を発行
4月5日、著名な投資家として知られるウォーレン・バフェット氏の投資会社であるバークシャー・ハザウェイは、円建て社債の発行を準備していることがわかった。
バークシャー・ハザウェイが円建て社債の発行するのは、3回めで、2019年と2020年に次ぐ。初回は4300億円、2回目は1955億円を調達。3回目の今回も発行額は数千億円規模になる予定である。
日銀がデジタル通貨の実証実験を開始
4月5日、日本銀行は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する実証実験(概念実証フェーズ1)を開始した。実験環境を構築するための作業などにかかる業務委託先として日立製作所を選定した。
実施期間は、2022年3月までの1年を想定。システム的な実験環境を構築し、決済手段としてのCBDCの中核をなす発行、送金、還収などの基本機能に関する検証を行う。
10月~12月のロシア経済は落ち込み幅が縮小
4月1日、ロシア連邦の統計局は、10月~12月の国内総生産 (GDP)を発表したが、それによると、前年同期比1.8%減であった。2020年通年のGDPが3.1%減から3%減に修正されたほか、過去のGDP成長率も改定された。
デジタル給与を021年度中に実現
4月5日、政府の規制改革推進会議の作業部会は、給与のデジタル払いに関してのヒアリングを関係団体へ実施し、厚生労働省や連合、全国銀行協会などから意見を聞いた。厚労省は具体的な制度案を示し、2021年度内に早期に実現する方針を打ち出した。
コロナで6割の老舗が消えた
新型コロナウイルス禍のなかで、廃業や休業に追い込まれる企業が目立ち始めている。政府の緊急事態宣言や、長期化する外出自粛で、事業の継続を断念した経営者が増加しているからだ。
また、廃業を検討中の事業者も目立ちはじめており、雇用や地域経済への影響が懸念されている。
米国民の大半が住宅への投資をき選好
4月5日、アメリカのニューヨーク連銀は、投資についての調査データを発表したが、それによると、アメリカ国民の大半が投資については、株式よりも住宅へ投資することが賢明で安定感があると考えていることがわかった。
回答者は、住宅と賃貸の価格が今後1年間で5%(中間値)値上がりすると予測している。
調査は約3100人に対して行われ、30代前半のカップルが住宅を購入するための頭金を思いがけず手に入れた場合、どのような助言をするかと質問に、資産の価格上昇と安定面から住宅を購入したほうがいいという答えが圧倒的に多かった。
約90%の回答者が、「断然」もしくは「恐らく」、資金を住宅購入に投じるよう助言するとした。
アメリカの2月の製造業新規受注は0.8%減
4月5日、アメリカの商務省は、2月の製造業新規受を発表したが、それによると、前月比0.8%減であった。1月は2.7%増であった。2月の前年同月比は1.0%増。2月後半は寒波に見舞われ、消費支出や製造業生産、住宅建設・販売に影響した。
2月の内訳は、機械やコンピューター・電子機器、一次金属が減少したが、電気機器・家電は増えた。製造業受注残は0.8%増。1月は0.2%増。
民間設備投資の先行指標とされる資本財から国防関連と航空機を除くコア資本財受注は0.9%減であった。国内総生産(GDP)統計で企業設備投資の算出に使われるコア資本財の出荷は1.1%減。
3月のアメリカのISM非製造業指数は63.7
4月5日、アメリカの供給管理協会(ISM)は、3月の非製造業総合指数(NMI)を発表したが、それによると、63.7となり、2月(55.3)から上昇した。
新規受注が堅調に伸びたことが影響した。新規受注は67.2と高水準をつけた。2月は51.9であった。支払価格は74.0。雇用は57.2となり、2月(52.7)から上昇した。ISMが4月1日に発表した3月の製造業景気指数は64.7であった。
3月の新興国市場への資金流入は101億米ドル
4月5日、国際金融協会(IIF)は、3月の資本データを発表したが、それによると、アメリカの国債利回りが上昇したがことで、新興国市場の株式や債券ファンドへの純流入額が101億米ドルという、2020年4月以来の低水準であった。
2月の新興国市場への純流入額は234億米ドルであった。3月の流入額の90%近くが中国へ流入した。38億米ドルが株式へ、50億米ドルが債券へ流入。中国を除いた新興国市場では株式ファンドへ2億米ドル、債券ファンドへ12億米ドルが流入した。
アジアの株式市場
韓国株式市場は、総合株価指数の終値は3120.83(8.03増)。シンガポール株式市場は、ST指数の終値は3209.74(28.06増)。マレーシア株式市場は、総合株価指数の終値は1584.24(1.11 減)。インドネシア株式市場は、総合株価指数の終値は5970.286(41.170減)。
フィリピン株式市場は、総合株価指数の終値は6495.15(52.06増)。ベトナム株式市場は、VN指数の終値は1236.05(11.60増)。タイ株式市場は、SET指数の終値は1579.66(16.61減)。
インド株式市場は、SENSEX指数の終値は49159.32(870.51減)、NSE指数の終値は14637.80(229.55減)。
2020年10月~12月の需給ギャップはマイナス2.01%
4月5日、日銀は、2020年10月~12月期の需給ギャップの試算を発表したが、それによると、マイナス2.01%であった。3四半期連続のマイナスだが、マイナス幅は縮小した。
内訳は、資本投入ギャップがマイナス1.31%、労働投入ギャップがマイナス0.69%。いずれも前期の同2.12%、同1.25%からマイナス幅が縮小した。
短観加重平均DI(過剰-不足)をみると、10月~12月期はマイナス3.08で、3四半期ぶりにマイナスとなった。2021年1月~3月はマイナス5.08、同4月~6月期はマイナス8.22とマイナス幅が拡大する見通しである。
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ニューヨーク株式市場
4月5日のニューヨーク株式市場は、ダウ工業株30種平均株価は33,222米ドル38セント、S&P総合500種は4034.44ポイント、ナスダックは13,594.90ポイントで、それぞれの取引が始まった。
終値は、ダウ工業株30種平均株価は33,523米ドル05セント(0.90%増)、S&P総合500種は4077.63ポイント(1.07%増)、ナスダックは13,704.64ポイント(0.80%増)で、それぞれの取引を引けた。
このような状況がビットコインの値動きにどんな影響を及ぼすのだろうか。以下は、4月5日のビットコインの値動きを時系列に沿って説明したものである。
ビットコインの前日の値動き
ビットコイン価格 | |
始値 | 6,441,510円 |
高値 | 6,510,000円 |
安値 | 6,300,000円 |
終値 | 6,510,000円 |
始値6,441,510円で寄りついたあと、6,480,000円まで上昇したが、押し戻されて、6,403,057円まで下落した。その後、6,423,334円まで買い戻されて上昇した。
2時台には6,455,000円まで上昇したが、6,445,398円まで押し戻されて下落し、4時台には6,403,200円まで下落したが、6,420,994円まで買い戻されて上昇した。
7時台には6,463,000円まで上昇したが、6,439,581円まで押し戻された。8時台には始値6,439,962円で寄りついたあと上昇し、9時台には、469,712円まで上昇したが、6,415,282円まで押し戻されて減少した。
15時台には6,300,892円まで下落したが、6,338,907円まで買いもどされて上昇し、16時台には6,380,727円まで上昇したが、6,343,996円まで押し戻されて下落した。
17時台には最安値6,300,000円まで下落したが、6,331,000円まで買いもどされて上昇し、23時台には最高値6,510,000円まで上昇して、4月5日の取引を引けた。
この日1日のビットコイの値動きは最安値最高値ベースで、210,000円であった。
4月6日の価格予想及び、注目のイベント
ビットコイン価格予想:6,700,000円~6,450,000円
イベント名 | 時間 |
豪・オーストラリア準備銀行政策金利発表(0.10%) | 13:30 |
4月6日のビットコインは、始値6,510,000円で寄りついたあと下落し、2時台には6,453,373円まで下落したが、6,487,678円まで買いもどされた。
3時台には始値6,486,185円で寄りついたあと、6,468,139円まで下落したが、6,482,550円まで買いもどされて上昇し、5時台には6,506,732円まで上昇したが、6,469,314円まで押し戻されて下落した。
6時台には6.437,768円まで下落したが、6,461,744円まで買い戻されて上昇し、10時台には6,548,671円まで上昇したが、6,486,111円まで押し戻されて下落し、11時台には6,467,365円まで下落したが、6,487,238円まで買いもどされた。
12時台には6,507,145円まで上昇したが、6,471,557円まで下落した。その後、6,473,596円まで買い戻されて上昇し、14時台には6,506,028円まで上昇したが、6,489,243円まで押し戻された。
15時台には6,468,165円まで下落したが、6,490,835円まで買い戻されて上昇し、6.506,700円まで上昇したが、6,468,185円まで押し戻されて下落し、17時台には6,432,907円まで下落したが、6,460,504円まで買い戻されて上昇した。
今日のポイント
4月5日のビットコインは、対前日比でプラスの値動きとなった。価格は23時台には最高値651万円台まで上昇した。
0時台から9時台まではレンジで推移した後、15時にかけて下落した。その後は一点、価格が上昇し、終値は651万円台をつけ、4月5日の取引を引けた。
4月6日があけてからのビットコインは、650万円台を挟んで一進一退を繰り返している。なかなか上昇トレンドに乗れそうにないが、価格上昇の勢いが衰えているというわけではない。
統計からみると、ビットコインの4月の価格は下落したのはわずか2回だけだというから、例年通りだと、4月は上昇の月となるはずである。
トレーダーとしてはそうしたことも心に留め置いて、トレードにのぞんでいきたい。
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ビットコイン(BTC/Bitcoin)とは?特徴と今後の将来性・価格予想